大学のとき工芸の学部に陶芸を専攻している友人がいた。
彼も九州男児で、古い窯元の跡取りだった。
この場合は、好む好まざるに関わらず陶芸の道しか与えられていなかった。
要するに世襲制といわれるもの。
古川の場合は
美術は好きだったそうだが、絵かきになるほどの情熱は持てずに
普通に進学、普通に就職をと辿っていたと。
時は70年安保の騒動、何がきっかけかは話さなかったけど
21歳の時、なぜか陶芸の道に入ったとか。
29でアメリカへ来たとか、
しかし、陶芸といえば日本は本場、
むしろ外国からわざわざ日本へ陶芸を学びにきている
それ以上のものがアメリカやカナダに見つかるものなのか
疑問を感じた。
北米へ留学した理由を尋ねると、
美術本で知っていたアメリカの現代陶芸に興味を持ち
一体どんな環境だったら、あのような作品が生まれるのか、
いくら本を読んでも判らないことがあり
実際、その国を見てみたい、ということだったらしい。
絵の世界に限らず陶芸でも同じだと思うけど